農場・生産者の方へ

すでに動かしている配管に、そのまま流せる資材です。

BioBenefitsは液体土壌改良材です。灌水施用・注入に対応する大容量規格でお届けします。このページでは、この資材が何をするものか、お手元の設備で流せるのか、エーカーあたりいくらかかるのか、そして根拠としてどこまで示せるのか — 示せていないところも含めて — を書いています。

夜明けの点滴灌水の圃場。黒く耕された長い畝が平行に地平まで伸び、どの畝にも若い苗の列と黒い点滴チューブが通っている。防風林沿いに低く霧が残り、曇り空の下に樹林の丘が続く。
いま使っている灌水設備から、そのまま施用できます。圃場をもう一度走る作業は増えません。

選ぶ理由

圃場規模でも成り立つ、三つの理由

有機物が土のなかで担っている仕事は、数えるほどしかありません。そのどれもが、働いていないぶんだけコストになって返ってきます。

1

投入したものが失われる場所での保持

腐植物質はカルボキシル基とフェノール性水酸基を持ち、土壌のpH域では負に帯電しています。この電荷が、費用をかけて投入した陽イオン — カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム — を、脇を通り抜けていく水に対してつなぎ止めます。砂質の土、溶脱の大きい土壌、灌水量の多い条件では、ここが実際に手を打てる損失です。

上がるのは、土が養分を保持する能力です。養分を供給するわけではありません。施肥設計はいまのままで結構です。

2

団粒構造と水の浸透

有機物は、粘土やシルト、微生物の生成物を結びつけて団粒をつくります。団粒化した土は水を早く受け入れ、降雨と降雨のあいだに多くを抱えます。同じ雨が土に入るか、締まった畝溝を流れ去るか。計画どおりに灌水するか、遅れを取り戻すために灌水するか。その差になります。

3

すでに頼っている生きものの住処

細菌や菌類が必要としているのは肥料ではなく、炭素と住む場所です。残渣を分解し、窒素を無機化し、リンを動かしているのは、この土壌生物です。作物に施肥しても、そこには何も届きません。有機物は、彼らが暮らしている場所そのものです。

それが御社の経営でいくらの価値になるかは、別の問題です

ここまでは確立した土壌科学であって、ご自身の圃場についての主張ではありません。気にされている数字が動くかどうかは、土質と水、そして何を作っているかによります。私たちの言葉を信じていただくより、試験区で確かめていただくほうがよいと考えています。示せること・示せないことは、この下に書きました。

[FARM-01] このセクションの表現について、農学・法規のサインオフが必要。ページ上の性能に関する記述はすべて、公開前に裏づけ資料を手元に置くこと。土壌改良材の訴求は州ごとに規制されている。

設備

いまの設備で流せるのか

生産者の方が最初に確認される点であり、ほかの何より先に答えるべき点です。以下に、現時点で分かっていることと、まだ確認が必要なことを分けて示します。

形状液体濃縮タイプ、水溶性。希釈して土壌に施用します。
注入・灌水施用[FARM-02] 一般的な注入器 — ベンチュリ、ピストン、ダイヤフラム、電動定量ポンプ — との適合性と、対応する注入比の範囲を確認すること。
点滴・微灌水[FARM-03] 点滴チューブとエミッターでの挙動を確認すること:必要なろ過、スクリーン/ディスクの最小メッシュ、残渣やバイオフィルムのリスクについて試験の有無。
散水・ピボット[FARM-04] センターピボットおよび固定式スプリンクラーへの適合と、施用時の水量の範囲を確認すること。
地表施用[FARM-05] 全面散布、条施用、畝内施用、追肥施用に対応するか。またそれぞれの機材上の注意点。
葉面散布[FARM-06] 本製品は土壌に向けた資材。葉面散布に対応するのかしないのかを、はっきり書くこと。
タンクミックス適合性[FARM-07] 適合表が必要 — UANほか窒素溶液、リン酸、カルシウム・微量要素キレート、一般的な展着剤と農薬。うまくいかない組み合わせも載せること。どのみち生産者は突き当たる。
ジャーテスト最初の本格施用の前に、実際に使う水と混用相手でジャーテストを行ってください。[FARM-08] 投入順序を含む、1枚もののジャーテスト手順書を用意すること。
希釈液のpH・EC[FARM-09] 原液および想定希釈時のpHとEC。
保管・取り扱い[FARM-10] 保存期間、温度範囲、凍結・解凍時の挙動、静置後に撹拌が必要か、ドラム・トートの取り扱い上の注意。
提供書類規格書、SDS、ロットごとの試験成績書(COA)を、ご請求に応じてお送りします。[FARM-11] このうち今日送れるものを確認し、PDFを添付すること。

施用量とコスト

エーカーあたり、1回あたりのコスト。

これで採否が決まる数字です。奥に隠したり、ガロン単価だけ示して計算はそちらで、という書き方はしません。

施用量も価格も、両方が確定して承認済みラベルと一致するまでは公開しません。ここで枠囲みになっている箇所は、本当にまだ決まっていない箇所です。お問い合わせいただければ、現時点の数字を前提条件つきでお伝えします。

施用量[FARM-12] 施用量(エーカーあたり・1回あたり)。承認済みの製品ラベルと完全に一致させること。
希釈[FARM-13] 注入比と、エーカーあたりの最終水量。
シーズン施用回数[FARM-14] 回数と時期 — 播種前、播種時、生育期間中。
1回あたりコスト[FARM-15] 数量帯ごとの、エーカーあたりコスト。
シーズン合計コスト[FARM-16] 推奨プログラムでの、シーズン通算のエーカーあたりコスト。
対象作物[FARM-17] ラベルが対象とする作物群と、作物ごとの施用量の違い。
米国の州登録手続き中で、まだ完了していません。土壌改良材の登録は州ごとに取得する必要があり、当社の手続きは進行中です。クリアしていない州へは出荷しません。[FARM-18] クリアした州のリストと見込み時期を最新に保つこと。営業が電話口で即答できる状態を維持する。

製品

面積で使うための規格

今日確定している小売サイズは一つです。以下の大容量規格は、いま形にしようとしているもので、サイズもカバー面積も価格も確定していません。

規格未確定

ドラム

一区画分、あるいは経営の一部で一シーズン試すときの実用単位です。

  • 容量[FARM-19] ドラム容量
  • カバー面積[FARM-20] ラベル施用量でのドラム1本あたりエーカー数
  • 価格基準[FARM-21] 価格と数量帯
規格未確定

トート

農場全体での運用に向けたバルク納入。シーズンを通して使い、補充を計画に組み込みます。

  • 容量[FARM-22] トート/IBCの容量と、返却の要否
  • カバー面積[FARM-23] ラベル施用量でのトート1基あたりエーカー数
  • 価格基準[FARM-24] 価格と数量帯
32 fl oz は確定

試験導入数量

本格採用を決める前に、無処理区と対にした試験区を1本走らせるための数量です。今日実在する唯一のサイズである小売パックを単位にしています。

  • 単位32 fl oz(946 ml)、マルチパーパス・フォーミュラ
  • 供給形態[FARM-25] ケース入数、または試験用パックの規格
  • 価格基準[FARM-26] 試験導入時の価格と、初回発注時に充当するか否か

農場向けのパック規格は確定作業中です。確定しているのは32 fl ozのマルチパーパス・フォーミュラの小売ボトルのみで、ドラムとトートの仕様、カバー面積の数値、価格はいずれも未確定です。ここではオファーではなくプレースホルダーとして表示しています。

最低発注[FARM-27] 規格ごとの、初回の最低発注数量と再発注時の最低数量。
リードタイム[FARM-28] 米国在庫からの出荷か受注生産か。および春の繁忙期にどう変わるか。
配送[FARM-29] 運賃条件、農場渡しかデポ渡しか、パレット構成、荷受け側にゲートリフトまたはフォークリフトが必要か。
作付ウィンドウの確保[FARM-30] 作付ウィンドウに間に合わせるには何日前の発注が必要か。また、見込みの段階で数量を押さえられるか。
支払条件[FARM-31] 例:与信審査のうえNet 30、前払い割引、収穫期に合わせた支払期日の設定。

根拠

示せること、示せないこと

土壌資材を売り込まれた経験は、すでにおありでしょう。訊かれる前に、こちらの立場を書いておきます。

収量が上がるとは申し上げません

このページのどこにも、何ブッシェル、何ケース、何パーセントという記述はありません。土壌改良材が働きかけるのは、投入したものを土が保持し、めぐらせる力です。それが収量の数字として表れるかどうかは、そもそも保持や構造が制限要因だったかどうかによりますし、どうにもならないその年の天候にもよります。

機序そのものに、争いはありません

腐植物質による陽イオン交換、団粒の安定性に対する有機物の役割、土壌生物が有機態炭素に依存していること。いずれも標準的な土壌科学です。当社に固有なのは原料と抽出方法であって、機序ではありません。

自社試験のデータ

[FARM-32] 実在する試験を列挙すること:作物、場所、年次、試験設計、反復の有無、測定項目。圃場試験のデータが限られているというのが正直な答えなら、セクションごと省くのではなく、そう書くこと。

第三者機関・大学での評価

[FARM-33] 公開可能な第三者試験、大学による評価、公表済みの分析があれば、報告書を添えて記載。無ければ無いと書き、進行中のものがあればその内容を示すこと。

無処理の試験区を残してください

納得していただける根拠は、結局のところご自身の圃場のものだけです。同じ土質、同じ灌水系統のなかに無処理の帯を残し、圃場の一部を処理して、ふだん測っているものをそのまま測ってください。設計はお手伝いしますが、結果を公表する前に当社の承認を求めることはしません。

[FARM-34] 実際に提供できる農学サポートの内容を確認すること — 誰が、どの頻度で訪問するのか。施用前後の土壌分析を提供するのか、費用はどちらが負担するのか。

進め方

最初のご相談から納品まで

五段階です。はじめの二つに費用はかかりません。

  1. 経営の概要をお聞かせください

    作付面積、作物、土質、灌水方法、そして現在の施肥設計。これだけ伺えれば、お時間を使っていただく価値があるかどうかをお答えできます。

  2. 資料の送付とジャーテスト

    規格書とSDS、そしてサンプルをお送りします。配管に何かを入れる前に、実際に使う水と混用相手でジャーテストしてください。

  3. 試験区での実施

    無処理区と対にした処理区を、[FARM-35] 試験数量と面積で。よくご存じの圃場で走らせてください。

  4. プログラムと納品時期の設定

    数量、規格、納品日を、当社の生産計画ではなく作付ウィンドウに合わせて決めます。ご発注をお受けする前に、該当する州の登録状況を書面で確認します。

  5. シーズン中の供給

    見込みに沿って計画的に納品し、ロットごとに試験成績書(COA)を添えます。

ご質問

初回のご相談で出てくること

収量は上がりますか?
上がるとは申し上げません。ご自身の土質で反復試験もせずにそう言い切る相手には、気をつけられたほうがよいと思います。BioBenefitsは液体土壌改良材で、働きかけるのは土が養分を保持する力と、構造を保つ力です。保持や浸透が制限要因になっているのであれば意味がありますし、そうでなければ意味はありません。ご自身の圃場で確かめる方法は、無処理の試験区を残すことだけです。
エミッターが詰まったり、フィルターが目詰まりしたりしませんか?
本製品は、固形物をアルカリで再溶解したものではなく、もともと水に溶けている画分です。点滴配管でのトラブルは、たいてい前者から起きます。とはいえ、データ無しにご安心くださいと申し上げるつもりはありません。[FARM-03] この回答をきちんと出すには、ろ過とエミッターの試験が必要。
UANや微量要素と一緒に流せますか?
適合性は、相手の資材と濃度、そして水質によります。まず当社が指定する投入順序でジャーテストをお願いします。[FARM-07] 適合表を添付すること。うまくいかない組み合わせも含めること。
エーカーあたりいくらですか?
上の施用量とコストに書いたとおりです。ラベル施用量が未確定のため、金額はまだ公開していません。暫定の施用量から出したエーカー単価は、御社にとって何の役にも立たないからです。お問い合わせいただければ、現時点の数字を前提条件つきでお伝えします。
いまの肥料の一部を置き換えられますか?
いいえ。肥料ではありませんし、肥料として販売してもいません。窒素・リン酸・カリを、農学的に意味のある量で供給するものではありません。いまの設計はそのまま続けてください。狙いは、施用したもののうちより多くが根圏に留まることです。
うちの州では登録されていますか?
まだ、という可能性があります。登録は州ごとに与えられるもので、当社の手続きは進行中です。ですので、どこで営農されているかによって答えが変わります。お問い合わせいただければ現在の状況をお伝えし、審査中であれば見込みの時期もお伝えします。法的に出荷できないご注文はお受けしません。
有機栽培で使えますか?
[FARM-36] 文書で確認できる事実のみから回答すること — OMRI登録、USDA-NOPでの資材としての適合、あるいはそのいずれでもない。認証を受けた経営体は必ず裏を取るし、ここで誤った回答をすれば生産者は認証を失う。
作付けに間に合いますか?
どれだけ前にご連絡いただけるか次第です。リードタイムと発注の締めは、上の製品の表にあります。[FARM-28] リードタイムは春の繁忙期を含めて正直に書くこと。
いま買っている腐植資材と、どこが違うのですか?
原料と抽出方法です。一般的な腐植資材は堆積層 — たいていはレオナルダイト — を採掘し、乾燥・粉砕したうえでアルカリで抽出します。BioBenefitsは自然発酵させた杉(スギ)・ヒノキ由来の有機物から出発し、水抽出で水溶性画分を取り出しています。腐植循環のうち、すでに自力で土のなかを動いている部分です。それが御社の農場で価値になるかどうかは、パンフレットではなく試験区で答えを出す問いです。比較の全体はこちら。
シーズン中に問題が起きたら、どこに連絡すればよいですか?
[FARM-37] 技術窓口の担当者と、対応の約束を明記すること。生産者はこの点を重く見ており、既存顧客に必ず確認する。

次のステップ

作付面積と灌水方法を、お聞かせください。

該当する州の登録状況、現時点の施用量とエーカーあたりコスト、お手元のタンクに対する適合性の回答、そして試験区に置ける数量。この四つをまとめてご返信します。

[FARM-38] 農場向けの問い合わせ導線が未確定 — 直通のメールアドレスかフォームのエンドポイント、ディーラー/ディストリビューター網へ振るのか自社で受けるのか、および対応地域。農学担当者による現地訪問が可能かどうかも明記すること。